去る11月30日(土)に岩沼復興アグリツーリズム~TOYO TIRES 宮城のおいしい!たのしい!おすそわけキャンペーン当選者対象ツアー~を開催しました!
10:00に岩沼駅を出発し、TOYO TIRES仙台工場に向かいます。
めったに見られない工場見学に一同大興奮!
工場紹介やタイヤづくりの“いろは”について工場総務課長よりレクチャーを受け、いざ工場内部へ!大きな機械の数々に、参加者のみなさまからは驚きの声があがっていました!
たくさんの部材を組み合わせてつくられるタイヤの様子を間近に見て、「タイヤって複雑な構造なんだね!」と、みなさま興味津々。
出来上がったタイヤからは見えない内部の部材や、タイヤの原型「生タイヤ」、そして出来立てのタイヤにも実際に触っていただき、「こんなものが中に入っているの?」「なんかベトベトする!」など、まさに五感をフル活用した工場見学に、子どもも大人も大興奮の様子でした。
※工場の写真は Tire CorporationのFacebookページより許可を頂いて掲載しています。
工場見学を終え、みんなの家でお昼ごはんを食べました!
メニューは地元野菜がたっぷり入ったカレーライスです!このメニューは毎週水曜日のカレーランチで提供しています!!
午後最初のアクティビティは農業体験。
今回も土日に開催している直売の生産者さん”かあちゃん達”にご協力いただきました!
この日のために畑も整備してくださいました!!
今回は玉ねぎ、ほうれん草、小松菜、かき菜を植えさせていただきました。
かあちゃん達に指導いただき、心を込めて植えました!
収穫できるのは来年の春。できた野菜は参加者の皆さんのもとにお届けします!
成長が楽しみですね!
畑を後にし、千年希望の丘交流センターへ。岩沼市が制作した防災に関するDVDを視聴しました。
DVD鑑賞後、みんなの家の地域協力者の1人であり、一般社団法人岩沼みんなのアグリツーリズム&イノベーションの代表理事も務めてくださっている谷地沼さんの岩沼震災語り部に耳を傾けます。
谷地沼さんは震災後、防災士の資格を得て、小学校の防災教育などで講演を行っているそうです。
岩沼市の震災後の歩みや、震災から得た教訓などを親しみやすく語りかけてくださいました。
「いざという時に行動できるように、普段から練習を行う必要があります。」「誰かがやってくれるのを待つのではなく、できる人ができることをできるときにやりましょう。」「いざという時にどう行動するか考えてみてください。」
自分だけは大丈夫と思わずに普段から意識して行動することが大切ですね。
次に育樹活動を行いました。
岩沼市では震災後、減災対策として4つのバリア整備を進めてきました。
1つ目はコンクリートの防潮堤、2つ目は千年希望の丘、3つ目は貞山堀の護岸、4つ目は嵩上げ道路です。
2つ目のバリアである千年希望の丘の丘同士は、園路によってつながっており、その園路に土地本来の樹木を植え、緑の防潮堤をつくる活動が続けられています。
植えられた木々が自力で成長できるようになるまでは、雑草に負けてしまうため、私たちの手で抜く必要があります。
10年もすれば立派な森に成長し、わたし達の命を守る防潮堤の役割を果たします。
育樹活動を終えたら、いわぬまひつじ村へ。
ひつじ村の管理を行っている青年海外協力協会の松尾さんにこれまでの歩みを説明していただきました。
いわぬまひつじ村は震災後に整備が進められてきた場所です。
もともと住宅地だったこの場所は甚大な被害を受け、居住禁止区域となってしまいました。
放置された土地は草だらけとなりましたが、岩沼市とかつてその場所に住んでいた住民の方々はなんとかそこを有効活用したいと考えたそうです。
ある日除草目的に2頭のひつじが連れて来られました。その噂を聞きつけ、徐々に人が来るようになり、そこからみんなで協力し、今のひつじ村をつくってきました。
震災後、ほとんど人が来なかったその場所は、今では毎月第3日曜日に市を開催するなど多くの方が訪れる場所となり、岩沼市の観光名所の1つとなっています。
かわいいひつじ達にメロメロ!
みんなの家に戻り、閉会式を行い、ツアー終了です!お土産にかあちゃん達が真心を込めて育てた旬の野菜の詰め合わせを準備しました!
参加者のみなさん、ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!!
また遊びに来てくださいね!
みなさんと再会できますことをスタッフ一同楽しみにしております!
(text by m)